センター・オブ・イノベーション(COI)プログラム

目指す姿

「セルフエンパワーメント社会」では、一人一人が自ら活き活きとした生活を切り拓く、“積極的自立社会”をめざす


・子どもや若者は、記憶力・集中力・理解力が向上し、思考力、運動能力、語学力さらには想像力が醸成され、若年期からグローバルに活躍できる人材が多く輩出される。
・働き盛りの人たちは、世の中の多種多様な情報に対する優先順位づけができ、仕事や物事を的確に判断・処理できる(マルチタスキング能力が向上する)。
・高齢者は、うつ・認知症などを早期発見・予防により抑制、仕事や社会貢献の意欲が高まり、“アグレッシブなシニア層”が活躍できる(”社会寿命“が伸びる)。

「スーパー日本人」を育成するには、“流動性知能”を鍛える


「流動性知能」とは、新しい場面への適応に必要な潜在能力(記憶力、思考力、集中力など)で、直面する課題に対し、「どのように行動すべきか」「どう対処すべきか」を考え振舞うことができる知能因子と考えられています。独創的なアイデアなども生まれる可能性を持った問題解決脳力とも言われ、まさに「セルフエンパワーメント社会」を支える“スーパー日本人”に必要な能力と考えられます。

“流動性知能”向上のため、“ワーキングメモリ”を強化する


近年の研究では、「流動性知能」と「ワーキングメモリ」が同じような神経ネットワークを使っていて、ワーキングメモリを強化することが“流動性知能の向上”につながる可能性が示されています。大阪大学COIでは「ワーキングメモリを強化」する活性化手段の研究開発から社会実装を推進していきます。

目指す姿実現に向け“2ステップ”、研究開発から社会実装へ


大阪大学COIでは、医学・脳科学・理学・工学と企業が連携(医脳理工企業連携)して、人間力決定因子を医学・脳科学的に究明、これと密接に結びつく体・脳状態の簡易パラメータをモニタリングすることで、人間力を診断、ワーキングメモリを強化する活性化手段を提供して行きます。 具体的には、個々人がウエアラブルセンサなどを活用して、状態を簡便に検知し、活性化を阻害するストレス因子を抑制し、良好なストレスバランスを実現させます(ステップ1)。更に、脳機能と活性化のメカニズムを究明し、個人のワーキングメモリ(WM)と集団のコミュニケーション力を強化する技術・手段を開発、その効果を定量的に検証して行きます(ステップ2) 。

“4つの取組みとシステム化で社会実装を実現”


私たちは研究開発~社会実装へのアプローチとして、
研究開発では「1.状態検知」「2.脳のメカニズム解明」「3.検知手段」「4.活性化の手段」の4つの取組みで推進します。

1.「状態検知」・・・ 体液(血清、涙)、呼気からストレス物質を同定し、そのストレス物質量を測定して、ストレス度合いを見える化します。また、脳状態とストレス状態の関係メカニズムを解明するために7T磁気共鳴画像装置や子供用脳磁計などの最先端装置を使い、脳データの取得、解析を行います。
2.「脳のメカニズム解明」・・・ 莫大な脳データに脳科学を駆使して脳機能と活性化のメカニズムを解明し、脳状態を可視化することで人間状態を検知します。さらに新たな脳遺伝子ネットワークの構築により、コミュニティの活性化状態を定量的に把握できることを検証します。
3.「検知手段」・・・ 負担のない簡易な検知ツールの開発、実用化を行います。特に装着感を感じない検知ツールで、幼児から高齢者まで違和感のない検知を可能にします。
4.「活性化の手段」・・・ 脳・五感への直接刺激、快適性を実感できる生活・居住環境の提供、自閉症の子どもへ早期の介入、学習意欲を高める教育環境の提案、さらにスポーツ分野ではチーム競技のパフォーマンス向上など、様々な状況に応じた活性化手段の提供を目指していきます。

さらにこの4つの取り組みをシステム化・サイクル化することにより、人間力を活性化させる「人間力感知・活性化サイクルシステム(活性化トレーニング)の社会実装」の実現に取り組んでいきます。

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